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目録旧い炎1 分

市外局番

A woman in a peach silk robe fallen from both shoulders standing in her open apartment doorway at night, one hand still on the doorknob and the other holding the lapel of a man in a dark overcoat, his hand at her waist and their faces close, warm hallway light behind him and the apartment dark behind her.
I’m awake.

彼の番号は削除していない。名前を変えただけだ。何か中立的な、忘れやすい何か。電話がそれを知らないふりをするように。

十一時十五分。いつも彼の時間。決める前に、彼女は受話器を握っていた。

やあ。ただそれだけ。だが彼の声は、彼女の記憶に刻まれていた通りだった。何だか深い、ずっと心に抱えてきたそれより深い。

彼女は彼の名前を言った。もう手に取ることはないと思っていた物の名を呼ぶように。

その沈黙は、三年の形をしていた。

街にいるんだ。彼は言った。何かのためじゃなく。ただ、ここにいるんだ。

彼女は台所の窓に立ち、下の通りを見つめた。街灯の琥珀色。真夜中を過ぎて、都市が自らの騒音を吸収する方法。

どのくらい?彼女が聞いた。明日の午後に出るんだ。彼が言った。

何か実用的なことを言うべきだった。二人を綺麗に解放するようなことを。その代わり、彼女は自分が言うのを聞いた。起きてるよ。

タクシーは十一分かかった。彼女は数えていた。

ドアを開けたとき、彼は同じ顔をしていて、全く違う顔をしていた。時間がそうするように、愛したものを取り去らずに並べ替えながら。彼女はまだドアノブを握っていた。

君、いいね。彼が言った。それは期待していたものではなかった。何を期待していたのか、彼女には分からなかった。謝罪か、説明か。抵抗しやすくしたであろう何か。君もね。彼女が言った。そしてドアが大きく開いた。ずっと開こうとしていた方法で。