Skip to main content

今夜の作品旧い炎1 分

十二年

十二年経っても、彼はまだ訊いた。

それが彼という人だった。ほかの男たちは訊かなくなる——勝手に決めつけるか、忘れるか、あるいは答えを聞きたいと思わなくなる。彼は毎回まだ訊いた。まるで答えが変わっているかもしれないとでもいうように。夕食と闇のあいだに、彼女が別の誰かになっているかもしれないとでもいうように。

実際、そうなっている夜もあった。

「まだ?」と彼は言った。子どもたちは二部屋向こうで、ようやく、ようやく静かになっていた。

「まだよ」と彼女は言った。

彼は彼女の肩の曲線を探り当てた——何年も暮らした家でスイッチを探すように。見もせず、考えもせず、迷いなく。

「確かなんだな」と彼は言った。今度は問いではなかった。彼が好んで口にする言葉だった。彼女が同じ言葉を返してくれるのを聞くのが好きだったから。

「十二年よ」と彼女は言った。「確かに決まってる」

目録

一篇、寝床に持って帰って。

どの作品も独立した読み切りで、一分ほどで読み終わる。それぞれに固有のURLがある——開くにはクリック、共有するにはコピー。目録は増え続け、消えることはない。

この刊行物について

成人向け小説を、*書かれた*ものとして。

SparkBangは毎夜、新しい短篇をひとつ発表する。映像もストリーミングも、何もしない。散文を書く——短く、帯電して、紙の本なら傍線を引くような一文で。

  1. 一篇、毎夜

    新しい作品が太平洋時間の真夜中に届く。今夜の分はページの最上部にある。昨夜の分は目録に。一昨日のも、さらに前のも、最初まで——書かれたままの姿で、そこにある。

    毎夜
  2. 示唆的に、露骨にではなく

    私たちは、その前の一秒とその後の一秒を書く。あいだにあるものはあなたに委ねる。作品は短さも示唆も計算のうちで、一文ずつ、その場に値するまで編集する。

    職人の仕事
  3. 共有するために、占有するために非ず

    作品にはそれぞれ清潔なURLがある。送って。出典を添えて引用して。それに値する人に声に出して読んで。あなたの名前で再発表しないで——署名は意味を持つ。

    開かれた棚

読む姿勢

この作品の読み方。

短い刊行物は、短い儀式だ。これは編集者が机の上の壁に貼っていた七つの指示書。借りていってください。

  1. 窓を探して。

    できれば開けて。窓から入ってくる空気は、これのために作られた種類の空気だから。

  2. 天井の明かりを消して。

    スタンドライトでいい。キャンドルでもいい。画面の明るさを最低にしても。

  3. スマートフォンを伏せて。

    通知なし、スクロールなし、次の一分間は生存証明もなし。

  4. まだ何も飲まないで。

    グラスはあとに取っておいて。まず、読む。

  5. ひとりなら声に出して読んで。

    ひとりでなければ、ひそやかに。どちらにせよ、唇を動かして——この作品は聞かれるために書かれた。

  6. 斜め読みしないで。

    短さは計算のうちだ。リズムが肝心。文章はちょうどあるべきだけ続く。

  7. 読み終えてから一分、そのままでいて。

    再読しない、シェアしない、まだ誰にも話さない。最後の一文が着地するまで、動かないで。

— 編集部